建築士.com1級建築士製図対策室練習課題



課題・答案例 設計条件の検討 ゾーニング エスキース 構造・法規チェック 作図チェック
練習課題NO.4 防災学習のできるコミュニティ施設

構造の検討

構造部材の断面形状

出題が多い鉄筋コンクリート造2〜3階建の建築物で柱スパン5〜8mの場合、下記の断面寸法を採用して設計すれば問題はありません。小梁は鉄筋コンクリートの壁がラーメン内にある場合、その壁の上下に設けるようにしてください。実務ではコンクリートの壁を直接スラブ上に配置することもありますが、試験ではこれを守るほうがRC造を理解していることアピールできます。また、床スラブの面積が25u程度になるように小梁を大梁間に配置してください。

柱スパン5m〜8m場合(RC造・2〜3階建)
柱: 700x700mm
大梁: 400x800mm
小梁: 300x600mm
地中梁: 400x1800mm
壁: 120〜150mm
床スラブ: 120〜150mm
基礎フーチング: 2000x2000x600mm

大空間を構成する場合(短辺方向スパン5m〜8m)
柱: 700x1000mm
大梁: 鉄骨平行弦トラス H=スパン1/15程度

地階がある建物の基礎

地階がある建築物の場合、地階部分、地上階部分の基礎もべた基礎とするほうが安定します。尚、1階床は、スラブ形式となり小梁が必要となります。

地中梁: 500×2000mm程度
耐圧版: 300mm程度


法規の検討

用途地域・容積率・建ぺい率

試験において、課題の建物が建築できない用途地域内での出題はありえないし、容積率は課題の条件内の面積を確保すれば問題なくクリアできます。1階の床面積が大きく、敷地の大部分を利用するような場合には建ぺい率のチェックを行うようにしてください。

高さ制限

斜線制限については、下記の各種斜線を検討します。この課題の敷地は、準住居地域内にあり、道路斜線、隣地斜線とも十分な余裕があります。

用途地域 道路斜線 隣地斜線 北側斜線
第一種低層住居専用地域
第二種低層住居専用地域
1.25L 無し 5m+1.25L
第一種中高層住居専用地域
第二種中高層住居専用地域
20m+1.25L 10m+1.25L
第一種住居地域・第二種住居地域
準住居地域
無し
準工業地域・工業地域・工業専用地域
近隣商業地域・商業地域無指定
1.5L 31m+2.5L

居室の採光

採光規定が適用されない居室であっても、採光、換気に有効な開口部を常識的な範囲(採光面積1/10程度)で設けることが大切です。事務室などの執務空間にも必ず開口部を設け、採光、換気に配慮してください。

階段・廊下・出入口

不特定多数が利用する階段の幅やけあげ・踏面、スロープは設計条件に記載されていますので、この寸法に従い設計してください。廊下の幅、出入口などは、ハートビル法により廊下の幅1.8m以上(有効)、主要な出入口1.2m以上を確保してください。また、2階建以上の建築物では、基準法の規定に係わりなく2以上の直通階段を設置し、避難階段とし、出来るだけ離した位置に計画することで重複区間をクリアしてください。

防火区画

出題が多い鉄筋コンクリート造2〜3階建の特殊建築物では、面積区画、竪穴区画、異種用途区画についての検討が必要です。面積区画は、床面積1500u以内ごとに耐火構造の床、壁及び特定防火設備により区画します。竪穴区画は3階以上の建築物について適用されますが、2階建であっても階段、エレベーター、パイプスペース等の竪穴は、耐火構造の床、壁及び特定防火設備により区画しておいた方がよいでしょう。異種用途区画にも配慮が必要です。一体施設として利用する場合を除き、耐火構造の床、壁及び特定防火設備により区画することになります。

非常用の進入口

3階建以上の建築物には、3階以上の外壁に非常用進入口を設けなければなりません。しかし、この非常用進入口は代替進入口(幅75cm以上高さ1.2mの開口部又は直径1mの円が内接できる開口部)で対応することが出来ます。通常の採光や通風等を考慮したエスキースを行うと、道路面や道路に通ずる幅員4m以上の通路に面する外壁にも、10m以内ごと代替進入口が確保できていると思われます。代替進入口となる開口部がない場合は非常用進入口を設けてください。


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