■エスキースは1/200で行ってください。
単線フリーハンドで所要室を配置していきます。このエスキースは1/200にて行ってください。スケール感を養うためにも製図と同じ縮尺を用います。プランを作成する上で注意することは、各階を同時に考えることです。特に階段やエレベーターは上下階同じ位置にあり、配置によって各室への動線に大きな影響があります。ラーメン構造なので間仕切壁は自由に計画できますが、グリッドを利用し所要室を配置することにより、柱、梁、壁が一体となる架構を構成することができます。また、メートル単位(0.5m方眼)で計画することになりますので、室面積のスケール感もつかみ易くなります。 |
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1階 |
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■ 柱割と建物配置
柱スパン7m×7mとすると1グリッドは49uであり、行政支所やレストラン、図書室200uは4グリッド、研修室や遊戯室、保育室100uは2グリッドとすることができます。また、階段も7m×7m=49uを1グリッドとした柱割を採用することで求められた寸法を確保することが可能です。
まず、敷地全体を7m×7mでグリッド割を行います。東西方向には7mが6スパン入り、8mの空きができますが、東側は、サービスアプローチを設けるため5m、東側隣地境界線から3mとしました。南北方向は7mが5スパン入ります。北西部分はメインアプローチや駐車場、駐輪場を確保することを考慮し、北東の行政支所部分で3m、南側隣地境界線から7mとした割付をおこないました。
次に要求されている屋外施設をグリッド割を利用し配置します。ゾーニングで構想したように北東に駐車場、メインアプローチ、駐輪場の配置を考え、4グリッドを削除します。南側隣地境界線からは7mの距離を確保しましたが、レストラン、ギャラリーの条件に配慮し、中央部分の2グリッドを削除し、イベント外広場を配置します。
この時点で1階床面積は、(42×28)-(14×7)+(14×7)=1176u。2階・3階は6×3グリッドで立ち上げ、行政支所部分を除くと、(42×21)-(14×7)=784u、合計2744uとなり床面積要求の範囲内です。この時点では暫定的な面積算定になりますが、概略の範囲を想定した上でエスキースを行ってください。
このように敷地全体を7m×7mでグリッド割を行い、屋外施設を配置する部分を削除していくと建物の配置が容易に完了し、床面積も把握できます。 |
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■室配置
ゾーニングで構想した各部門の所要室をグリッド割した建物範囲に配置していきます。1グリッドの面積(49u)を目安に所要室を配置していきますが、まず要求面積の大きな室の位置と各階同じ位置になる階段やEV等を配置し、他の室の区画していく方がまとめ易いと思います。各室にはホールや廊下から独立した出入口を設け、他の室を通過しなければその室に入れない計画をしないよう注意してください。また、以下の点は重要な採点ポイントとなりますので十分に考慮してください。
●二方向避難 階段は必ず2箇所以上設け、2・3階からニ方向避難が出来るよう計画する。
●歩行距離と重複区間 主要構造部が耐火構造なので階段までの歩行距離は50m以下(内装準不燃以上60m)とすることが出来ます。この歩行距離については問題なく解決できると思いますが、2箇所の階段の配置によっては重複区間が25m(内装準不燃以上30m)を超えることが考えられます。十分に注意してください。
●面積区画・竪穴区画・異種用途区画
面積区画、竪穴区画、異種用途区画についての検討が必要です。面積区画は、床面積1500u以内ごとに耐火構造の床、壁及び特定防火設備により区画します。
竪穴区画は3階以上の建築物について適用されますが、2階建であっても階段、エレベーター、パイプスペース等の竪穴は、耐火構造の床、壁及び特定防火設備により区画しておいた方がよいでしょう。
異種用途区画にも配慮が必要です。この課題のように一体施設として利用し、管理者が同一の場合はを検討の必要はありませんが、一体施設とならない場合には、耐火構造の床、壁及び特定防火設備により区画することになります。
答案例では、一層の床面積が1500uを超える階はありませんので、各階を防火区画することで面積区画もクリアすることになります。
●DS・PSの位置
この課題では単独ダクト方式の空調を用いますので、地階の機械室から各階同じ位置にD.S(ダクトスペース)を設けてください。P.S(パイプスペース)については、配管を天井内で横引きすることも可能ですが、できるだけ各階同じ位置になるよう設けます。 |
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2階 |
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3階 |
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■開口部等
ブロックプランに開口部を書き入れる時には、外壁面のサッシは、通風・採光を考慮し書き入れ、幅1m、1.5m、2mなど方眼を利用した寸法で割り付けます。各階の開口部の位置を合わせることで、構造的にもエレベーションも効率がよい建物が設計できます。内部の開口部は、使い勝手、設備機器の配置、動線などを総合的に考え記入します。また、大きな室や階段の出入口は、避難方向に開くように注意し記入してください。
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■断面計画
断面図の切断位置は、南北方向とし、行政支所を含む建築物の立体構成(1〜3階)及び屋根形状がわかる位置と指定されています。見落としがないようにしてください。階高はエントランスホール部分で5000mm、傾斜により地盤が高くなる南側で4000mmとし、2階に段差ができないよう計画しました。行政支所部分は、天井高5000mm以上を確保するため、階高を7000mmとしています。
主要な階段は条件を満たすよう、踏面300mmとし、けあげは階高5000mmの部分で156.25mm(32段)、階高4000mmの部分で153.84(26段)としています。また、床面はできるだけ段差を付けないこと、段差が生じる場合にはスロープを設け、条件されているように屋内では、1/12以上、屋外では1/15以上を確保します。答案例ではエントランスホールから図書室に至る位置にスロープを設け、長さ12mとすることで1/12以上の勾配を計画しています。なお、玄関ポーチはG.L+150と計画したのでスロープの長さを2.25m以上とすれば、1/15以上の勾配条件を満します。
また、2階に要求された避難用屋外滑り台の計画については以下の点に注意してください。
・勾配角度は25°〜35°
・底板の有効幅40cm以上
・側板の高さ40cm以上
・手すりの高さ60cm以上
・避難空地、降下空間の確保
ブロックプランを完成するまでには、これまでのプロセスを数回繰り返すことになると思います。エスキースは2時間程度です。残りの3時間30分は、作図と見直し修正に専念することになります。設計課題を読み取りエスキスを完了させる能力も製図力と同様に訓練です。数多くの課題を練習することで計画力が身につきます。基本的な考え方を身につけ本試験問題に対応できる実力を付けておかなければなりません。
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