採点のポイント

平成23年設計課題 介護老人保健施設(通所リハビリテーションのある地上5階建ての施設である。)

「設計製図の試験」合格おめでとうございます!2011.12.15(木)

「設計製図の試験」の日から待ちに待った合格発表が行われました。平成23年の一級建築士「設計製図の試験」は、受験者11,202人、合格者4,560人、合格率は40.7%という結果が出ました。この一年、誘惑に負けず懸命に努力された方だけが手にできる栄冠です。新たに4,560人の一級建築士誕生、おめでとうございます。

”一級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものであり、その合否判定における平成23年試験の「採点のポイント」、「採点結果の区分」及び「合格基準」は、次のとおりである。”

「採点のポイント」
平成23年設計課題 介護老人保健施設

(1) 空間構成
@ 建築物の配置計画
A ゾーニング・動線計画
B 要求室等の計画
C 建築物の立体構成等
(2) 意匠・建築計画
@ 要求室の機能性・快適性等
A 図面表現等
(3) 構造計画
@ 構造種別、架構形式及びスパン割り等の計画
A スラブ及び小梁の計画
(4) 設備計画
@ 光熱費の削減のための設備計画
A 設備スペース及び設備シャフトの計画
B 地震等の災害に対する設備計画
(5) 設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
@ 「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「計画の要点等が完成されていないもの」又は「面積表が完成されていないもの」
A 地上5階建でないもの
B 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
C 床面積の合計が「3,400u以上、4,000u以下」でないもの
D 次の要求室・施設等のいずれかが所定の階に計画されていないもの
療養室A(4人室)、療養室B(個室)、食堂、サービスステーション、浴室A、談話室、汚物処理室、機能訓練室、食堂・デイルーム、厨房、浴室B、診察室、エントランスホール、レクリエーションルーム、事務室、設備スペース、エレベーター、便所
E その他設計条件を著しく逸脱しているもの

「採点結果の区分」
採点は4段階、T、U、V、Wに区分され、ランクTが合格です。
 ランクT:「知識及び技能」を有するもの
 ランクU:「知識及び技能」が不足しているもの
 ランクV:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
 ランクW:設計条件・要求図面等に対する重大な不適合に該当するもの
 *「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。


各採点ランクの割合は、T:40.7%、U:30.5%、V:18.1%、W:10.7% と発表されました。

採点結果における「ランクT」を合格とする。
「設計製図の試験」標準解答例
平成23年一級建築士「設計製図の試験」の標準解答例が公表されました。"標準解答例は、試験の透明性を高めるとともに、建築士を志す者に対して、習得すべき知識及び技能(一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。)の目安を示す資料として、当センターに設置された試験委員会で作成されたものです。"とコメントされています。

 財団法人建築技術教育普及センター(JAEIC)より


平成23年一級建築士「設計製図の試験」課題発表
  
介護老人保健施設









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