採点のポイント

平成27年設計課題
 市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅
 (基礎免震構造を採用した建築物である。)


「設計製図の試験」の日から待ちに待った合格発表が行われました。平成27年の一級建築士「設計製図の試験」は、受験者9,308人、合格者3,774人、合格率は40.5%という結果がでました。この一年、誘惑に負けず懸命に努力された方だけが手にできる栄冠です。新たに3,774人の一級建築士誕生、おめでとうございます。

”一級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものであり、その合否判定における平成27年試験の「採点のポイント」、「採点結果の区分」及び「合格基準」は、次のとおりである。”

「採点のポイント」
平成27年設計課題 市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅(基礎免震構造を採用した建築物である。)
(1) 空間構成
@ 建築物の配置計画
A ゾーニング・動線計画
B 要求室等の計画
C 建築物の立体構成等
(2) 意匠・建築計画
@ 要求室の機能性・快適性等
A 図面、計画の要点等の表現・伝達
(3) 構造計画
@ 目標耐震性能
A 構造種別、架構形式及びスパン割り、部材の断面寸法等の計画
B 免震層等の計画
(4) 設備計画
@ レストランの排気計画
A 住宅部門の排水計画
B 災害時における一時的な機能維持のための設備計画
(5) 設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
@ 「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「計画の要点等が完成されていないもの」又は「面積表が完成されていないもの」
A 地上5階建てでないもの
B 基礎免震構造を採用していないもの
C 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
D 床面積の合計が 2,600 u以上、3,100 u以下でないもの
E 次の要求室・施設等のいずれかが計画されていないもの
住戸、談話ラウンジ、機能訓練室、浴室、相談室、医務室、スタッフルーム、デイサー ビス部門の多機能トイレ、エントランスホール、レストラン、ギャラリー、施設管理室 及び管理人室、設備スペース、エレベーター、車寄せ
F その他設計条件を著しく逸脱しているもの

「採点結果の区分」
採点は4段階、T、U、V、Wに区分され、ランクTが合格です。

 ランクT:「知識及び技能」を有するもの
 ランクU:「知識及び技能」が不足しているもの
 ランクV:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
 ランクW:設計条件・要求図面等に対する重大な不適合に該当するもの
 *「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

各採点ランクの割合は、T:40.5%、U:25.2%、V:23.3%、W:11.0% と発表されました。

「合格基準」
採点結果における「ランクT」を合格とする。

 財団法人建築技術教育普及センター(JAEIC)より

平成27年一級建築士「設計製図の試験」課題発表
 市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅
 (基礎免震構造を採用した建築物である。)


標準解答例
試験問題等が建築技術教育普及センターに掲載されました。”試験の透明性を高めるとともに、一級建築士を志す者に対して、習得すべき知識及び技能の目安を示すためのものです。(掲載期間は3年間)” 「学科の試験」と 「設計製図の試験」について、試験問題等と標準解答例が掲載されています。

 建築技術教育普及センター(一級建築士試験 試験問題等)

平成27年設計課題 市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅(基礎免震構造を採用した建築物である。)
問題用紙 答案用紙 合格基準等  標準解答例
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