採点のポイント

平成29年設計課題 小規模なリゾートホテル

「設計製図の試験」の日から待ちに待った合格発表が行われました。平成29年の一級建築士「設計製図の試験」は、受験者8,931人、合格者3,365人、合格率は37.7%という結果がでました。この一年、誘惑に負けず懸命に努力された方だけが手にできる栄冠です。新たに3,365人の一級建築士誕生、おめでとうございます。

”一級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものであり、その合否判定における平成28年試験の「採点のポイント」、「採点結果の区分」及び「合格基準」は、次のとおりである。”

「採点のポイント」
平成29年設計課題 小規模なリゾートホテル
(1) 空間構成
@ 建築物の配置計画
A ゾーニング・動線計画
B 要求室等の計画
C 建築物の立体構成等
(2) 意匠・建築計画
@ 建築物のパッシブデザインの計画
A 要求室の機能性・快適性等
B 図面、計画の要点等の表現・伝達
(3) 構造計画
@ 建築物全体の「構造種別・架構形式」、「スパン割り」、「主要な部材の断面寸法」
A 地盤条件及び敷地条件を踏まえた構造計画
(4) 設備計画
@ ダクトルートの計画における空調機械室及びダクトスペースの配置計画
(5) 設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
@ 「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「計画の要点等が完成されていないもの」又は「面積表が完成されていないもの」
A 地下1階、地上2階建てでないもの
B 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
C 建築面積が 1,360.8 u(敷地面積の 60%)以下でないもの
D 床面積の合計が 2,400 u以上又は 2,800 u以下でないもの
E 次の要求室・施設等のいずれかが計画されていないもの
客室、エントランスホール、フロント、事務室、ラウンジ、レストラン、地域ブランド ショップ、コンセプトルーム、大浴場、トレーニングルーム、多機能トイレ、便所、 電気室、機械室、エレベーター、車椅子使用者用駐車場、車回し、車寄せ
F その他設計条件を著しく逸脱しているもの

「採点結果の区分」
採点は4段階、T、U、V、Wに区分され、ランクTが合格です。

 ランクT:「知識及び技能」を有するもの
 ランクU:「知識及び技能」が不足しているもの
 ランクV:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
 ランクW:設計条件・要求図面等に対する重大な不適合に該当するもの
 *「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

各採点ランクの割合は、T:37.7%、U:21.2%、V:29.9%、W:11.2% と発表されました。

「合格基準」
採点結果における「ランクT」を合格とする。
 財団法人建築技術教育普及センター(JAEIC)より

標準解答例
試験問題等が建築技術教育普及センターに掲載されました。”試験の透明性を高めるとともに、一級建築士を志す者に対して、習得すべき知識及び技能の目安を示すためのものです。(掲載期間は3年間)” 「学科の試験」と 「設計製図の試験」について、試験問題等と標準解答例が掲載されています。


 建築技術教育普及センター(一級建築士試験 試験問題等)

平成29年設計課題 小規模なリゾートホテル
問題用紙 答案用紙 合格基準等  標準解答例
ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。ダウンロード(PDF:259KB) ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。ダウンロード(PDF:3,197KB) ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。ダウンロード(PDF:150KB) ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。ダウンロード(PDF:1,307KB)










Copyright(c) kentikusi.com All rights reserved.