採点のポイント

■令和2年設計課題 高齢者介護施設

「設計製図の試験」の日から待ちに待った合格発表が行われました。令和2年の一級建築士「設計製図の試験」は、受験者11,035人、合格者3,796人、合格率は34.4%という結果がでました。この一年、誘惑に負けず懸命に努力された方だけが手にできる栄冠です。新たに3,796人の一級建築士誕生、おめでとうございます。

”一級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものであり、その合否判定における平成28年試験の「採点のポイント」、「採点結果の区分」及び「合格基準」は、次のとおりである。”

●「採点のポイント」
令和2年設計課題 高齢者介護施設
(1) 空間構成
�@ 建築物の配置計画
�A ゾーニング・動線計画
�B 要求室等の計画
�C 建築物の立体構成等
(2) 建築計画
�@ 自然光の取入れ方や自然換気の工夫
 �A 要求室の機能性等
�B 図面、計画の要点等の表現・伝達
(3) 構造計画
�@ 耐震性を考慮して計画した建築物の構造種別・耐震計算ルート等
�A 車寄せ上部(屋根、庇等)の構造の計画
�B 地盤条件を踏まえた基礎構造の計画
(4) 設備計画
�@ 高齢者介護施設としての空調計画
�A インフルエンザやノロウイルスへの対策
※ 設計条件及び要求図書に対する重大な不適合
�@ 「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「計画の要点等が完成されていないもの」又は「面積表が完成されていないもの」
�A 地上3階建てでないもの
�B 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
�C 建築面積が 1,468.8 �uを超えているもの
�D 床面積の合計が 2,400 �u以上又は 3,000 �u以下でないもの
�E 次の要求室・施設等のいずれかが計画されていないもの
個室、共同生活室、宿泊室、デイルーム、多機能便所、浴室、スタッフルーム、 訪問介護スタッフルーム、エントランスホール、事務室、面会ラウンジ、地域交流スペース、 調理室、会議室、医務室、相談室、職員休憩室、消火ポンプ室、受水槽室、PS・DS・EPS、 寝台用エレベーター、人荷用エレベーター、車椅子使用者用駐車場、車寄せ
�F 法令の重大な不適合等、その他設計条件を著しく逸脱しているもの

●採点結果の区分
〇採点結果については、ランク�T、�U、�V、�Wの4段階区分とする。

 ランク�T:「知識及び技能」を有するもの
 ランク�U:「知識及び技能」が不足しているもの
 ランク�V:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
 ランク�W:設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの
 *「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

○なお、採点の結果、ランク�T、�U、�V、�Wのそれぞれの割合は、次のとおりであった。 ランク�T:34.4%、ランク�U:5.6%、ランク�V:24.3%、ランク�W:35.7%

○受験者の答案の解答状況
ランク�V及びランク�Wに該当するものが多く、具体的には以下のようなものを挙げる ことができる。
・設計条件に関する基礎的な不適合:「各ユニットのゾーニング等が不適切」、「要求し ている室の欠落」、「要求している主要な室等の床面積の不適合」等
・法令への重大な不適合:「延焼のおそれのある部分の位置(延焼ライン)と防火設備の設 置」、「道路高さ制限」や「直通階段に至る重複区間の長さ」等

●「合格基準」
採点結果における「ランク�T」を合格とする。

 財団法人建築技術教育普及センター(JAEIC)より

 建築技術教育普及センター(一級建築士試験 試験問題等)









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