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令和2年二級建築士「設計製図の試験」合格発表

設計製図の試験日から待ちに待った合格発表が行われました。令和2年の二級建築士「設計製図の試験」は、実受験者11,253人(うち製図から4,370人)、合格者5,979人、合格率は53.1%という結果が出ています。この一年、誘惑にも負けず懸命に努力された方だけが手にできる栄冠です。新たに5,979人の二級建築士誕生、おめでとうございます。

”二級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書の作成を求めて行う。」ものであり、その合否判定における令和2年試験の「採点のポイント」、「採点結果の区分」及び「合格基準」は、次のとおりである。”

「採点のポイント」
「シェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい(木造2階建て)」
(1) 設計課題の特色に応じた計画
シェアハウス部分の各室の計画
(2) 計画一般(敷地の有効利用、配置計画、動線計画、設備計画、住宅部分の各室の計画等)
(3) 構造に対する理解
(4) 架構計画
(5) 矩計に関する知識
(6) 要求図書の表現
(7) 設計条件・要求図書に対する重大な不適合
@ 木造2階建てでないもの
A 要求図書のうち図面が1面以上未完成
B 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合等)
C 延べ面積条件が、「170u以上、250u以下」に適合していないもの
D 要求室のうち、次のいずれかの室が欠落又は設置階が違っているもの
1階: LDK(A)、LDK(B)、夫婦寝室
2階: 交流スペース、個室(D1)、個室(D2)、個室(D3)
E 著しく非常識な計画(階段の欠落等)

採点結果については、ランクT、U、V、Wの4段階区分とする。
 ランクT:「知識及び技能」※を有するもの
 ランクU:「知識及び技能」が不足しているもの
 ランクV:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
 ランクW:設計条件・要求図書に対する重大な不適合に該当するもの
 ※「知識及び技能」とは、二級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

採点の結果、各ランクの割合は、T:53.1%、U:6.9%、V:32.6%、W:7.4% と発表されました。

解答の傾向 「未完成」、「設計条件の違反(要求室の欠落、外壁の仕上げ、階段の計画)」に該当するものが多かった。

「合格基準」
”採点結果における「ランクT」を合格とする。”


標準解答例
試験問題等が建築技術教育普及センターに掲載されました。
”試験の透明性を高めるとともに、二級建築士を志す者に対して、習得すべき知識及び技能の目安を示すためのものです。” 「学科の試験」と 「設計製図の試験」について、試験問題等と標準解答例が掲載されています。


建築技術教育普及センター(二級建築士試験 試験問題等)
 問題用紙  答案用紙 合格基準等   標準解答例
ダウンロード(PDF:227KB) ダウンロード(PDF:63KB) ダウンロード(PDF:55KB) ダウンロード(PDF:394KB)











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