建築士.com2級建築士製図対策室練習課題


課題・答案例 設計条件の検討 ゾーニング エスキース 構造・法規チェック 作図チェック
練習課題NO.7「吹抜けのある居間をもつ専用住宅(木造2階建)」

構造チェック

耐力壁
 外壁全長の半分程度を耐力壁とし、内部の壁についてはできるだけ1階と2階の壁が重なる部分を耐力壁とする。全体にバランス良く配置し、耐力壁ばかりが偏ることがないようにします。筋かいをたすきにしたときに注意することは、和室真壁では、たすき掛けは納まりが悪いので試験では採用しない方がよいと思います。今回の課題では、立面図にも筋かいを書き入れるよう要求されていますが、引張筋かいと圧縮筋かいをバランスさせるように書き入れます。


通し柱
 通し柱は、基本的に建物の4隅に配置します。
 凹凸がある建物や2階の面積が小さいときなどは、4隅に配置できないこともあります。この時、2階の出隅、入隅の柱は通し柱としたほうがよいでしょう。通し柱は、最低4本必要です。5本、6本立てる時は、偏らずにバランス良く配置してください。
 一般の管柱(くだばしら)は、壁内1,820mm(1間)間隔で立てます。開口部や部屋を構成する場合でも、3,640mm(2間)以内に納めるようにしてください。


構造部材の断面形状
 1階矩計図切断位置の開口部の幅は、1,820mmで2階部分は同様の開口部があるだけで柱などが載っていませんので、スパン内に荷重無しと見なし、胴差の断面形状は120×120以上を採用します。
 矩計図に姿が見える2階床梁は、長さ(スパン)が2,730mmで、このスパン内の2階部分に柱がありませんので、スパン内に荷重無しと見なし、断面形状は120×210以上を採用します。
 2階の矩計図切断位置の開口部(スパン)は、1,820mmですので、120×120の軒桁を採用します。矩計図に姿が見える小屋梁は、長さ(スパン)が2,730mmですので、角材120×150 または 松丸太末口120φ以上を採用しますが、解答例では末口150φを採用しています。


1階エスキース



2階エスキース

床ばり、胴差しの断面寸法
荷重条件       スパン
1,820
2,730
3,640
4,550
 スパン内に荷重(柱、梁)無し 
 120×120 
 120×210 
 120×300 
 120×300 
 スパン内に荷重(柱、梁)1架る 
 120×150 
 120×240 
 120×330 
 120×330 
 スパン内に荷重(柱、梁)2架る 
 120×150 
 120×270 
 120×360 
 120×360 
 スパン内に荷重(柱、梁)3架る 
 120×150 
 120×300 
 120×390 
 120×390 

小屋ばりの断面寸法
 使用材  スパン  1,820 2,730 3,640 4,550
 小屋梁 松丸太   末口105φ   末口120φ   末口150φ   末口180φ 
 小屋梁  角材   120x120   120x150   120x210   120x240 
 軒桁   角材   120x120   120x210   120x240   

 
 これでエスキスが完成し、作図に移りますが、この時点で課題文のチェックを必ず行ってください。所要室の落としが無いか?室面積は要求通りか?延べ床面積は?など。
 エスキスの時間は、約1時間が限度です。残りの3時間30分は、作図に専念しなければ製図答案は完成しません。
 設計課題を読み取り、エスキスを完了させる能力も製図力と同様に、訓練です。数多くの課題を練習することで計画力が身につきます。パターン化させた基本的なプランを課題に合わせ変更させることも一つの手段ですが、固執するあまりエスキスが完成しないこともあります。近年の出題は、計画力がかなり要求されるようになっています。


隣地境界線まで2,275mmの場合


隣地境界線まで1,820mmの場合
隣地境界線までの距離が2,275mm、軒の出が455mmの場合
 採光補正係数=D/H×6-1.4=1,820/4,150×6-1.4=1.231(住居系の地域の場合)
 開口部面積=1,67×1.10=1.837(幅1,670mmは1,820mmの柱間にアルミサッシを設置した場合の有効寸法)
 有効採光面積=開口面積×採光補正係数=1.837×1.231=2.261>1.892(居室8畳)  OK

隣地境界線までの距離が1,820mmで軒の出が600mmの場合
 上図の開口部からだけでは1階の6畳の居室の場合、クリアできませんので、1階部分に採光が必要な居室がある場合には、他の開口部から採光が確保できるか、又は配置を調整する必要があります。

 こんな計算を試験のときにする必要はありませが、明らかにクリアできるように隣地境界線からの距離、開口部面積を設計することが大切です。また、以下のような特例も考慮することができます。
・有効開口部が2ヶ所以上あるときは、加算することができる。
・随時開放できるふすまや障子などで仕切られた2室は1室とみなすことができる。
・道路に面する場合は、採光補正係数の算定地が1.0未満であっても1.0とすることができる。

その他
 準防火地域や法22条の区域内の場合は、外壁、軒裏は、防火材料で、屋根は、不燃材料仕上げをする必要があります。これは、矩計図に書き表します。また、延焼の恐れのある部分の開口部は、防火戸を平面図に表示します。台所など火気使用室には、内装を不燃または、準不燃材料で仕上げを書きこみます。

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