●構造チェック
耐力壁
外壁全長の半分程度を耐力壁とし、内部の壁についてはできるだけ1階と2階の壁が重なる部分を耐力壁とする。全体にバランス良く配置し、耐力壁ばかりが偏ることがないようにします。筋かいをたすきにしたときに注意することは、和室真壁では、たすき掛けは納まりが悪いので試験では採用しない方がよいと思います。今回の課題では、立面図にも筋かいを書き入れるよう要求されていますが、引張筋かいと圧縮筋かいをバランスさせるように書き入れます。
通し柱
通し柱は、基本的に建物の4隅に配置します。
凹凸がある建物や2階の面積が小さいときなどは、4隅に配置できないこともあります。この時、2階の出隅、入隅の柱は通し柱としたほうがよいでしょう。通し柱は、最低4本必要です。5本、6本立てる時は、偏らずにバランス良く配置してください。
一般の管柱(くだばしら)は、壁内1,820mm(1間)間隔で立てます。開口部や部屋を構成する場合でも、3,640mm(2間)以内に納めるようにしてください。
構造部材の断面形状
1階矩計図切断位置の開口部の幅は、1,820mmで2階部分は同様の開口部があるだけで柱などが載っていませんので、スパン内に荷重無しと見なし、胴差の断面形状は120×120以上を採用します。
矩計図に姿が見える2階床梁は、長さ(スパン)が2,730mmで、このスパン内の2階部分に柱がありませんので、スパン内に荷重無しと見なし、断面形状は120×210以上を採用します。
2階の矩計図切断位置の開口部(スパン)は、1,820mmですので、120×120の軒桁を採用します。矩計図に姿が見える小屋梁は、長さ(スパン)が2,730mmですので、角材120×150 または 松丸太末口120φ以上を採用しますが、解答例では末口150φを採用しています。

1階エスキース

2階エスキース
床ばり、胴差しの断面寸法
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荷重条件 スパン
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1,820
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2,730
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3,640
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4,550
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スパン内に荷重(柱、梁)無し
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120×120
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120×210
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120×300
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120×300
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スパン内に荷重(柱、梁)1架る
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120×150
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120×240
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120×330
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120×330
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スパン内に荷重(柱、梁)2架る
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120×150
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120×270
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120×360
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120×360
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スパン内に荷重(柱、梁)3架る
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120×150
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120×300
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120×390
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120×390
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小屋ばりの断面寸法
| 使用材 スパン |
1,820 |
2,730 |
3,640 |
4,550 |
| 小屋梁 松丸太 |
末口105φ |
末口120φ |
末口150φ |
末口180φ |
| 小屋梁 角材 |
120x120 |
120x150 |
120x210 |
120x240 |
| 軒桁 角材 |
120x120 |
120x210 |
120x240 |
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これでエスキスが完成し、作図に移りますが、この時点で課題文のチェックを必ず行ってください。所要室の落としが無いか?室面積は要求通りか?延べ床面積は?など。
エスキスの時間は、約1時間が限度です。残りの3時間30分は、作図に専念しなければ製図答案は完成しません。
設計課題を読み取り、エスキスを完了させる能力も製図力と同様に、訓練です。数多くの課題を練習することで計画力が身につきます。パターン化させた基本的なプランを課題に合わせ変更させることも一つの手段ですが、固執するあまりエスキスが完成しないこともあります。近年の出題は、計画力がかなり要求されるようになっています。
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