建築士.com2級建築士製図対策室練習課題


課題・答案例 設計条件の検討 ゾーニング 法規・構造チェック 作図チェック
練習課題NO.9「近隣の街並みに配慮した車庫付二世帯住宅(木造2階建)」

@建物の床面積の目安
床面積の目安をつけると、延べ面積の140u以上180u以下という面積条件から、1・2階とも80u前後の床面積が推測できますが、所要室の要求をみると親世帯(1階)と子世帯(2階)は、ほぼ同規模で、共用部分の居間と自動車車庫の面積が1階床面積に加わり、2階は1階よりかなり小さくなると思われます。また、今年度は要求図書として「2階床伏図兼1階小屋伏図」が出題されていることから、1階に平屋部分がないと小屋伏図が描けないため、1階の面積が大きく2階が小さい建物になると考えられます。


A建物の配置
この課題は、壁面後退と既存樹木を考慮した計画をする必要があるため、まず、敷地内のゾーニングから考えていきます。

敷地は南北方向15015mm(8.25間)、東西方向17290mm(9.5間)、東側の幅員6m道路に接しています。居間は既存樹木が眺めらるよう、また、日当たりのよい南側開口部が設けられるよう、南東の既存樹木の近くに配置することが適切です。自動車車庫は道路の北よりからアプローチし、既存樹木との間に玄関へのアプローチを計画しました。

次に建物の配置を考えます。まず、敷地を1間(1820mm)間隔で割り付けます。建物は東西に長く配置する方が、日当たりのよい南側に居室を多く配置でき、敷地南側には庭を配置することを基本とします。東西方向については、道路境界線から建物外壁面までの距離は、後退距離2.0m以上を考慮し3間(2730mm)、建物を8間(12740mm)とすると、西側隣地境界線から1間(1820mm)の空きを確保できます。南北方向については台所兼食事室の採光を考慮し、北側隣地境界線から1.25間の空きを設け、自動車車庫や階段や浴室などの水回りを2間、廊下などを1間、居間や夫婦室を2間とした割付を行いました。これにより、南側隣地境界線から建物まで2間の距離が確保でき、庭のスペースとして利用できます。概ね下図のようなゾーニングとしました。

ここで注意する点は、隣地境界線からの距離が1,820mm未満だと、1階部分の居室の採光が取れないことがあるため採光窓が他の方向にも設置できるか確認することです。また、隣地境界側に居室がない場合でも、人が通行できるよう最低でも1,325mmは離しておきましょう。

1階

B建物内のゾーニング
1階所要室の配置は、1間グリッドで割付を行う時に考えたように、北東の位置に自動車車庫3間×2間を配置し、その西側に倉庫1間×1間、浴室1間×1間、洗面脱衣室1間×1間を計画し、北西に台所兼食事室を配置しました。廊下1間を挟み、台所兼食事室との導線を考慮し日当たりのよい南側に夫婦室2間×2間、共用の居間は2階の子世帯ゾーンからも使いやすいよう階段近くに配置しています。尚、便所は親世帯の生活ゾーンを考慮し、台所兼食事室と夫婦室の間に配置しました。

2階は、設計条件から自動車車庫の上部を除いた部分で計画することになります。夫婦室と子供室は南北方向4間でレイアウトを考え、日当たりが条件付けられている夫婦室2.5間×2間と子供室1.5間×2間を優先させ南側に配置し、廊下を挟み北側に台所兼食事室2間×2間、洗面脱衣室1間×1.5間、浴室1間×1間、階段1間×1間を計画しました。便所は1階と同じ位置に配置しています。

2階
室配置を行うに当たっては、下表の数値を記憶しスケール感を持ってエスキースを行ってください。
mm
u
3畳
1間×1.5間
1820×2730
4.96u
4畳
1間×2間
1820×3640
6.62u
6畳
1.5間×2間
2730×3640
9.93u
8畳
2間×2間
3640×3640
13.24u
10畳
2間×2.5間
3640×4550
16.56u
12畳
2間×3間
3640×5460
19.87u
14畳
2間×3.5間
3640×6370
23.18u

@からBまでは、設計条件を読み進む中で構想することができ、これらの基本構想を考慮し平面ブロックプランを作成します。今回は敷地内のゾーニングを行い、1間グリッドに割り付けた中に所要室をレイアウトしていく方法を用いましたが、実践課題No.1で解説しましたTANAKA式エスキスマニュアルを活用されると、よりスムーズに計画をまとめることができます。


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