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寒冷地仕様について

北海道の試験においては、「3.その他」として条件が追加される場合があます。下記の条件は平成16年の例ですが、平成17年の試験においては、北海道の条件はありませんでした。ここ数年、全国統一課題が続き、北海道だけに特別な条件を追加することは無くなる傾向にあると考えられますが、寒冷地の条件が追加された場合は、以下の解説及び寒冷地仕様矩計図を参考にしてください。

平成16年の例
(1)設計条件
ア.北海道の気象条件に合うような防寒構造とする。
イ.玄関に風除室を設ける場合は、床面積に算入する。
(2)要求図面等の特記事項
矩計図に、@想定した凍結深度、A基礎の凍上防止措置記入する。

寒冷地仕様矩計図(北海道)


(1)設計条件
ア.北海道の気象条件に合うような防寒構造とする。


屋根
屋根材については、一般矩計図で採用した平形屋根スレートを用いても構いませんが、長尺カラー鉄板葺きは、寒冷地の屋根にもよく用いられており、寒冷地仕様として採用しています。答案用紙の作図枠の広さを考慮し勾配は4寸〜5寸程度を用いてください。

庇・雨戸・軒樋
特に北海道では日照や積雪、台風、梅雨など、その機能性が薄れますので記入されなくて構いません。

暖房設備
FF式暖房器等の暖房設備を記載する場合、コールドドラフトに配慮し、腰窓の場合は開口部下部に配置するのが望ましいですが、この位置に設置できなくても減点になるとは考えません。また、「平面図に暖房設備の方式又は機器を記入する。」などが付くことがあります。この場合は強制排気方式(FF式)暖房機を各居室に設置してください。

小屋組
北海道では小屋梁に松丸太を用いることは少なく、一般に角材が多く用いられますが、試験ではあまり気にしなくて良いと考えます。丸太であっても角材であっても、小屋伏図の架構計画がしっかりしていれば問題ありません。

1階床組
北海道では束を用いず、2階床と同じ様に床梁により1階床を構成することが多く、大引に代え床梁を用いています。1階床梁の断面寸法については2階と同様の考え方で決定しますが、120×240程度を用いておけば問題ありません。


窓はアルミサッシ引き違い二重窓や引き違いアルミサッシ(ペアガラスt=6.8)等を採用してください。二重サッシを採用する場合は、平面図と矩計図が整合するよう表現しなければならず時間も掛かりますので、試験においてはペアガラスを用いる方が良いと思います。

断熱措置
については、以下の断熱仕様を採用してください。
・2階天井:グラスウール 200mm
・壁    :グラスウール 100mm
・1階床 :グラスウール 150mm

防湿措置
外壁に面する壁、1階床下に防湿シートを施工することで対応する。


イ.玄関に風除室を設ける場合は、床面積に算入する。

北海道では玄関から外気の流入、流出を抑制するため、住宅部分においても風除室を設けることがあります。風除室は要求室として指定されませんが、計画した場合には床面積に算入しなければなりません。

(2)要求図面等の特記事項
矩計図に、@想定した凍結深度、A基礎の凍上防止措置を記入する。


厳寒期になると北海道では地面内部が凍り、土を押し上げ基礎に多大な影響を与えます。この影響をさけるため地面が凍らない深さまで基礎を施工します。この深さを凍結深度といい、最も深いところで1,100mm、浅いところで600mm程度です。道内の過半の凍結深度は600mm以上と定められているため、試験においてはG.L-600mmを凍結深度と想定し、基礎フーチングの下端をこれ以下になるよう計画します。

寒冷地仕様矩計図では下図のように、凍結深度に基礎フーチングの上端を合わせることで、基礎フーチングの下端が凍結深度以下になるよう計画しています。


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