採点のポイント

平成21年設計課題 貸事務所ビル(1階に展示用の貸スペース、基準階に一般事務用の貸スペースを計画する。)

「設計製図の試験」合格おめでとうございます!2009.12.17(木)

「設計製図の試験」の日から待ちに待った合格発表が行われました。平成21年の一級建築士「設計製図の試験」は、受験者12,545人、合格者5,164人、合格率は41.2%という結果が出ました。この一年、誘惑に負けず懸命に努力された方だけが手にできる栄冠です。新たに5,164人の一級建築士誕生、おめでとうございます。

採点は4段階、T、U、V、Wに区分され、ランクTが合格です。
 ランクT:「知識及び技能」を有するもの
 ランクU:「知識及び技能」が不足しているもの
 ランクV:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
 ランクW:設計条件・要求図面等に対する重大な不適合に該当するもの
 *「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

各採点ランクの割合は、T:41.2%、U:25.8%、V:23.0%、W:10.0% と発表されました。


採点のポイント

平成21年設計課題 貸事務所ビル(1階に展示用の貸スペース、基準階に一般事務用の貸スペースを計画する。)

一級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものであり、その合否判定における平成21年試験の「採点のポイント」、「採点結果の区分」及び「合格基準」は、次のとおりである。
(1) 空間構成
@ 建築物の配置計画
A ゾーニング・動線計画
B 要求室等の計画
C 建築物の立体構成等
(2) 意匠・建築計画
@ 要求室の機能性・快適性等
A 図面表現等
(3) 構造計画
@ 構造種別、架構形式及びスパン割等の計画
A 耐震計画
(4) 設備計画
@ 空調方式、設備スペース及び設備シャフトの計画
A 執務スペースの照明計画
B 排煙計画
(5) その他
建築物の環境負荷低減に配慮した計画
(6) 設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
@ 「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「計画の要点等が完成されていないもの」又は「面積表が完成されていないもの」
A 地下1階、地上7階建でないもの
B 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
C 地下1階を除く床面積の合計が「5,200u以上、5,800u以下」でないもの
D 次の要求室・施設等のいずれかが所定の階に計画されていないもの
貸事務室A、貸事務室B、ショールーム、ショールーム事務室、喫茶室、玄関ホール、守衛室、荷解きスペース、設備スペース、機械式駐車場の地上部分、エレベーター、便所(各階に全くないもの)、2以上の直通階段
E その他設計条件を著しく逸脱しているもの(基準階有効率・高さ制限等)
※ 一級建築士「設計製図の試験」合格発表 JAEIC より
「設計製図の試験」標準解答例
平成21年一級建築士「設計製図の試験」の標準解答例が公表されました。建築技術教育普及センターのサイトに掲載される期間は、平成22年7月下旬までとされていますので、早めにチェックしておきましょう。

”標準解答例は、試験の透明性を高めるとともに、建築士を志す者に対して、習得すべき知識及び技能(一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。)の目安を示す資料として、当センターに設置された試験委員会で作成されたものです。なお、標準解答例は、合格水準の標準的な解答例を示すことを意図したものです。
計画の要点等については、公表することにより、解答パターンが定型化するなど、適正な試験実施に影響を及ぼすことが想定されることから、概要に留めています。”とコメントされています。

 財団法人建築技術教育普及センター(JAEIC)



平成21年一級建築士「設計製図の試験」課題発表 7/27(月)
  貸事務所ビル(1階に展示用の貸スペース、基準階に一般事務用の貸スペースを計画する。)










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