法隆寺地域の仏教建造物
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法隆寺地域の仏教建造物(ほうりゅうじちいきのぶっきょうけんぞうぶつ)はユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている、奈良県生駒郡斑鳩町所在の法隆寺および法起寺の建造物の総称である。
夢殿(国宝)-天平時代の建立。堂内に聖徳太子の等身像とされる救世観音像を安置する。
- 観音菩薩立像(救世観音)(国宝)-飛鳥時代、木造。夢殿中央の厨子に安置する。長年秘仏であり、白布に包まれていた像で、明治初期に岡倉天心とフェノロサが初めて白布を取り、「発見」した像とされている(天心らによる「発見」の経緯については伝説化されている部分もあり、真相は必ずしも明らかでない)。現在も春・秋の一定期間しか開扉されない秘仏である。当初のものと思われる金箔がよく残る。
- 行信僧都坐像(国宝)-天平時代の乾漆像。行信は東院の建立に尽力した人物である。極端な吊り目の怪異な容貌が特色。
- 道詮律師坐像(国宝)-平安初期の作。この時代の仏像はほとんどが木彫であるが、本像は珍しい塑造である。道詮は、荒廃していた東院の復興に尽力した人物。
- 聖観音立像(重文)-救世観音の背後に立つ。
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